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日本整形外科学会に参加してきました
【ヒト医療から学ぶ、獣医療へのヒント】
■ヒト医療の整形外科学会に参加してきました

2025年5月、東京で開催された第98回日本整形外科学会学術総会(ヒト医療の整形外科学会)に参加してきました。
約1万3,000人が参加した大規模な学会で、整形外科分野の最新の知見や技術が発表され、獣医療にも多くのヒントを与えてくれる内容でした。
今回は、ACL(前十字靱帯)再建術や半月板再建術、人工半月板に関する演題に注目し、ヒト医療の現場で使われている考え方や技術に触れることができました。
また、整形外科のSSI(手術部位感染)に関する最新の知見として、セファゾリンの予防効果や希釈ポピドンヨードによる術野洗浄、抗菌縫合糸の有用性などが紹介されていました。
当院の院長は、日本大学獣医学科外科学研究室で非常勤講師をしており、ヒト整形外科の知見を獣医臨床に応用する可能性を模索し、新しい手術方法の開発などの研究を進めています。
今回の学会でも、多くの刺激を受け、今後の研究と臨床に活かせるアイデアを得ることができました。

さらに、骨折治療に使用される最新のプレートやインプラントの展示も視察し、将来的な動物医療への応用についても検討しています。
これからも、ヒト医療と獣医療の架け橋となるような学びを続け、質の高い獣医療の提供を目指してまいります。
本日のキーワード
人工半月板 / 手術部位感染(SSI) / セファゾリン / ポピドンヨード洗浄 / 抗菌縫合糸 / 獣医整形外科 /前十字靭帯断裂 / 前十字靭帯再建術 / 前十字靭帯の研究・治療 / 獣医整形外科に注力
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