お知らせ病院からのお知らせ
第110回 日本獣医麻酔外科学会に参加しました。
【学会参加のご報告】

2025年6月20日〜22日に大宮ソニックシティで開催された「第110回 日本獣医麻酔外科学会 学術集会」において、当院院長・種子島貢司が整形外科分野の運営スタッフとして学会に貢献して、最新の情報を収集いたしました。
学会では、犬の膝蓋骨脱臼(MPL)のメカニズムに関するシンポジウムなどを聴講しました。
その中で、院長が所属する日本大学整形外科チームによる立位荷重CTを用いた研究が紹介され、明らかな骨変形を伴わない症例においても、膝・股関節・足根関節の配列異常が内反膝やToe-in姿勢を引き起こすことが報告されました。

さらに、同チームによる「犬の肩関節脱臼の疫学的調査およびCTを用いた骨形態の評価」に関する研究が、学会アワードを受賞しました。
このアワードは、優れた発表に対して贈られる栄誉ある賞であり、日々の臨床と研究の積み重ねが高く評価された成果となりました。

今回は整形外科セッションの円滑な進行や学術発表のサポートなど、学会運営の一員として裏方からも学術集会に貢献いたしました。
また、当院の勤務医もジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社主催の「TPLO SEMINAR 2025」に参加し、TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)の実習を行いました。
実際の器具を使用したハンズオン形式の2日間集中セミナーで、最新の知見とともに、より安全かつ正確な手術手技の習得に努めました。

また、展示ブースではTPLOに関連する器具や、その他の新たな手術用デバイスを視察し、今後の診療に活かすべく最新情報を収集しました。
当院では、こうした学術活動を通じて得た知見を、日々の診療へ還元し、より質の高い獣医療の提供に努めてまいります。