マーレコラム飼い主さま向けコラム
グラスゴー大学の研究で判明!犬はレゲエでととのう “愛犬のチルBGM”とは?

🎓 犬も音楽でリラックスする? グラスゴー大学の注目研究

2017年、イギリスの名門・グラスゴー大学と動物保護団体スコティッシュSPCAが共同で、
「犬はどんな音楽でリラックスするのか?」というユニークな実験を行いました。
この研究の目的は、「保護施設にいる犬のストレスを軽減する方法を探ること」
つまり、犬にとって心地よい“音環境”を科学的に突き止めようという試みです。
研究方法:5ジャンル×5日間、音楽をローテーション再生
実験では、38頭の犬たちに以下の5ジャンルの音楽を日替わりで聴かせました
- レゲエ
- ソフトロック
- モータウン
- ポップ
- クラシック
犬たちはケージ内に滞在し、1日につき1ジャンルを約6時間再生。
音楽がかかっている間と、無音のときで行動や生理指標を比較しました。

結果:最もリラックス効果が高かったのは“レゲエ”と“ソフトロック”
観察された変化は以下のとおり
🐕 横になる時間の増加(休息行動)
💓 心拍変動(HRV)の上昇=副交感神経優位に
🔕 音楽停止後の吠えの回数増加(=音楽に安心していた?)
🎼 クラシックは短期的には効果的だったが、数日で慣れて効果減少
これらのことから、「音楽は犬のストレス緩和に効果的」であり、特に“レゲエ”と“ソフトロック”は安定したリラックス効果があると結論づけられました。
論文情報:Wells DL, Graham L, Hepper PG. The effect of different genres of music on the stress levels of kennelled dogs. Physiol Behav. 2002.
(※この研究は、その後の研究にも影響を与えており、2022年に発表されたレビュー論文などでも何度か取り上げられています。)
【おうちでできる】音楽で“犬の癒し時間”を
この研究に影響を受け、Spotifyが犬用プレイリストを公開しました。
名前や性格を入力すると自動で“うちの子”向け音楽が作成されます
レゲエ・ロック系の楽曲も含まれるため、研究結果にもマッチしています
【おうちでできる】音楽で“犬の癒し時間”を(Apple Music編)
Apple Musicでは、犬向けリラックスミュージックとしてクラシック・ピアノ系が豊富にあります。
研究ではクラシックにも一時的な効果が認められており、日常使いにぴったりです。
検索例:
- Calm Dog Music
- Relaxing Piano for Pets
- Dog Sleep Aid

音楽は、科学的にも“犬の心の栄養”になりうる
グラスゴー大学の研究で、レゲエとソフトロックが犬のストレス軽減に効果的と判明
音楽ジャンルはローテーションがベスト(慣れ防止のため)
「うちの子には何が合うかな?」
そんな風にBGMを選ぶ時間も、愛犬との“絆を深めるチルタイム”になりそうです。
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